漫画家が新聞に申す?「新聞をヨム日」トークライブ
4月6日に日本新聞協会が「新聞をヨム日」を記念して公開イベント「トークライブ 時代を笑え」を開催しました。出席した方々は、漫画家席として
・西原理恵子氏
・しりあがり寿氏
・やくみつる氏
コーディネーターとして
・山田五郎氏
が出席しました。
西原氏のブログにて
>なんか新聞の大切さをアピールしないといけなくて、新聞連載漫画家が呼ばれ。
>私は情報を信用してないです。
>と身も蓋も無いことを言ってしまった。
>えらい人いたのにすいません。
とありましたので、何を言ったんだろう?と気になっていましたら、12日付けの高知新聞でトークライブの詳細が一ページ使って!(”まんが”に熱心な高知新聞は、やることが凄い!)掲載されていました。
読む限りは身も蓋もないことはそんななく、
>ネットに負けたといった時点で逃げたと思うんです。だって、今までずっと商売のやり方を変えなかった方が悪いんだもん。
(略)
>みんな文字を書くプロでしょ。それなのに全然面白い記事を書いたのを見たことがない。
と、結構な愛の鞭を叩いてるという感じで、好感が持てました。
詳細を読むと、漫画家3者の新聞と、新聞マンガに対するスタンスの異なりが読みとれますです。
新聞は読みますか?という質問に、
西原:面白い海外ネタがあると有り難い、取材にも行ってみたくなる。
しりあがり:ザッと読んで、興味のあるのももう一度
やく:確認の要素はある、情報としては電波媒体の方が多いが(マンガの)ネタにはしない、ネットもしない。
と、それぞれ読んではいるようです(「読んでない」、とはさすがに言えないでしょうが・・・)
ただ、締め切りのサイクルについて聞かれると
西原:日曜の毎日かあさんを、ギリギリの土曜に入れたらすごく怒られた。
しりあがり:2-3日分をまとめて描くが、(フセイン像が倒れたときは)前日夜中に描いたことも。
やく:(通常時のサイクルへの発言記載無し)野球の試合が延びたときに、午後11-12時に入れたやつが翌日の朝刊に間に合った。
と、マンガの形式の違いからか(西原氏は週一のカラーストーリー、しりあがり氏は夕刊4コマ、やく氏は1コマの政治漫画)、新聞に求める情報や締め切りも異なることが興味深いです。
一番興味深いのがやく氏の発言。上記でも「電波媒体はネタにしない」と言いつつ、試合が延びたのでギリギリに載せたという発言がある通り、電波媒体をネタにしている訳ですが、どうやらそのことには気づいていない様子。
また、やく氏は朝日新聞に1コマ漫画(政治漫画)を書いているのですが、
>四コマの方が書きやすいと、自分の場合は思いますね。
>(一コマが載るのは)オピニオン面なので、どうしても固いネタで描かねばと思ってしまうんです。
とあるのですが、描きやすいかどうかは主観的なものですので何とも言えませんが、オピニオン面なのでネタが固くなるというのは、よく分かりません。読者の投稿を受け付ける欄ですから、新聞の中ではかなり緩い部類に入るかと思うんです。また、朝日新聞の場合、横山泰三氏が『社会戯評』を連載はじめた当初は一面に載っていました。その後政治面に移り、ここ数年は投稿ページへと移ったのですが、そのことがやく氏にネタを固くさせていることは、不幸なことかもしれません。
どうも最近の朝日新聞の1コマ漫画(政治漫画)に風刺性の弱さに加え、説明調なものが増えている気がしていたのですが、紙面構成を代えることでやく氏に柔軟な漫画が描ける環境が発生する、かもしれません。
一面→政治面→オピニオン面 と来たので、そのままズンズンと進んで、スポーツ面でスポーツネタに特化するか(神奈川新聞にベイスターズネタも書いてましたし)、一気に進んで社会面に載せてみるとか。もっと進んでテレビ欄で芸能ネタでもいいかもしれないですね。
個人的には、いっそネット掲載にして、あらたにす(日経・朝日・読売の合同サイト)にて一般投稿して、プロアマ対決なんぞやって欲しいところです。
締めで山田五郎氏が
>新聞を漫画の作品で支えていただきたい、ということで。
とキレイに締めてます。
戦後すぐのフクニチは、『サザエさん』の連載で大人気となり、紙不足に大変苦心したそうです。さて、これからの新聞マンガは、どうなるでしょう。




RSS2